ドイツ語で“ダックス”はアナグマ、“フンド”は犬を意味する。巣穴に潜り込んだ動物を捕まえるためにつくられたダックスフンドを、さらに小型化したのがミニチュア・ダックスフンドだ。
小柄なのに勇猛果敢、元気が良くて人懐っこいため、初めての人にも飼いやすい、人気ナンバーワンの犬だ。自立心が強いが、裏返すとわがままでしつけがしにくいことを意味する。トイレのマナーやイタズラに対しては、根気強くしつけることが大切だ。
ミニチュア・ダックスにはアメリカ系とヨーロッパ系があり、前者は外見重視、後者はしつけのしやすさを重視して繁殖を行っている。系統は血統書やブリーダーの犬舎で確認できる。被毛による性格診断も参考に。
ケルト語で“犬”を意味するコーギーは、12世紀の初めごろからウェールズで牧畜犬として飼われていたスポーツドッグだ。
牛を追うために改良された短足胴長の体と、キツネ顔にピンと立った耳には、小型犬とは思えないような大きな存在感がある。足が速く、ジャンプ力があり、スタミナも旺盛なため、アジリティではトップクラスの実力を発揮する。また、訓練性能も高いため、上手にしつけることですばらしい家庭犬になるだろう。
家の中で飼いやすい小型犬の人気が高いため、コーギーの人気もトップクラス。ただし、かわいらしさに目を奪われて甘やかしてしまうと、手のつけられない乱暴者になることも。特に咬みグセはしっかりとしつけることが大事。